渡辺 さ江
埼玉大学教養学部卒業後1996年まで社会科学研究所研究員。
1996年 | 神戸被災地支援の中でドイツ整形外科靴技術に出会い、勉強を始める。 以後、2003年12月まで、7年間継続してカール=ハインツ・ショットから技術を学び続ける。 |
1996年10月 | 東京都文京区に「足と靴の相談室エルデ」を開設。 |
1997年4月 | 朝日新聞「ウィークエンド経済」に取り上げられ、その全国的な反響の大きさから日本の靴事情の問題性を再認識。 改めてこの技術の本格的な日本への普及の必要性を痛感し、以後、医療・福祉専門職の方々との交流を深める。 |
1998年3月 | ショットの紹介により、整形外科靴マイスター連邦組合専門学校(ハノーファー)訪問等のため、訪独。 |
同年10月 | 第21回リハビリテーション研究大会(神戸)で症例報告。 |
1999年3月 | 整形外科靴マイスター連邦組合専門学校の年次研究会議と創立25周年記念集会に、ショットと共に出席。その後、ショットの案内で、マイスター工房、病院等を訪問。 |
同年10月 | リハビリテーション・ケア研究大会(神戸)で症例報告。 |
2000年3月 | 「足と靴の相談室エルデ」を現在地(新宿区西落合)に移転し、工房を併設。 |
2000~01年 | 兵庫県立総合リハビリテーションセンターの辻本和雄医師(当時)とフットベッドの効果について共同研究(01年9月の第15回日本靴医学会で共同発表)。 |
2001年7月 | 朝日新聞全国版に「障害者に『整形外科靴』」の見出しで紹介され、足部・脚部の障害に対する「靴型装具」の実態と比較した内容が報道される。 97年の紹介時とは全く異なり、重度の障がい、疾患のために歩行と履物に困っている多くの方達が殺到し、整形外科靴技術の普及の必要性と切実性を再認識する。 以後、日本の医療・福祉制度の枠内での提供については、黒田大治郎岡山理科大学教授(当時)等からのアドバイスを受け、公費による提供業務を積極的に開始。 また、ドイツ輸入靴に依存することなく提供できる体制作りにも、ショットに学んだ有志と共に着手。 |
2002年10月 | NPO法人靴総合技術研究所の設立に参加、以後今日まで同研究所研究員。 |
2003年2月 | 下條整形外科(茨城県下妻市)での靴・装具の提供業務開始。 |
2003年4月 | 国際整形外科靴技術協会(IVO)世界大会(東京)で発表。 |
2003~07年 | 日本人用の標準的フットベッドの開発に着手し、その効果について白木仁筑波大学助教授(当時)、足立和隆助教授(当時)等と共同研究を進める。 04年には、安部嵩氏の協力を得て製品化。 |
2004年9月 | 福岡県立大学生涯福祉研究センターの研究会へ講師として招聘され、以後福岡県下での整形外科靴技術の普及活動に協力。 |
2005年~ | 有限会社マイスター社長・﨑村正博氏(ドイツシューマッハーマイスター)の協力を得て、ドイツ輸入靴に代わる多様な靴の開発に着手。08年に製品化。 |
同年3月 | 自然育児法研究会第81回研究会に講師として招聘され、全国から参加した助産師、保健師との交流を深める。 |
2007年10月 | NPO法人福祉でまちがよみがえる会(福岡県大牟田市)主催の足部障がい者対象の相談会に招聘される。 |
2007年10月 ~08年1月 | 福岡県立大学生涯福祉研究センターでの「足と靴の相談技術者養成講座」の講師として招聘される。 |
2008年6月 | ドイツ輸入靴に代わる多様な靴を製品化するために設立された合同会社AMSTW(福祉の靴技術社)への協力を開始。 |
2008年6月 | 福岡県立大学生涯福祉研究センターでの「足と靴の相談室」開設に協力。以後2019年3月まで継続。 |
2008年9~12月 | NPO法人福祉でまちがよみがえる会主催の「足と靴の相談技術者養成講座」(県立大学出前講座)の講師として招聘される。 |
2008年9月~ | 福祉でまちがよみがえる会が開設した「足と靴の相談室ぐーぱ」の事業展開に協力開始。 |
2009年~11年 | この間、大牟田での事業展開に伴う自主研修会の講師として継続的に招聘される。 また、福祉でまちがよみがえる会主催の「足と靴の相談技術者養成講座」(県立大学出前講座)の第2期講座(09年9月から10年2月)、同「加工技術者養成講座」(11年6月から9月)等の講師として招聘される。 |
2010年12月~ | 日本人用の標準的フットベッドの国内生産を開始するために設立された株式会社O.A.S.への協力を開始。 |
2012年 | AMSTW、福祉でまちがよみがえる会共催の「足と靴の相談・販売技術者養成講座」の講師として招聘され、AMSTW、O.A.S.で生産される靴やフットベッドの普及のための人材育成開始。 |
2013年 | 福祉でまちがよみがえる会主催の「足と靴の相談技術者養成講座」(県立大学出前講座)の第3期講座(5月から9月)、同「医療専門職対象技術者養成講座」(6月から11月)の講師として招聘される。 |
2014年~15年 | この間、福祉でまちがよみがえる会の「技術者養成講座」修了者に対する、事業従事者育成のための研修会講師として、継続的に招聘される。 |
2016年~ | 「足と靴の相談・販売技術者養成講座」修了者による自主研修の講師等、個人用の個別生産靴を提供できる技術者の養成を開始。 10月以降、靴総合技術研究所の活動として開始された「医師と連携した事業展開を目指す技術者」を対象にした個別集中研修会での技術者養成活動開始、現在に至る。 |
2018年~19年 | AMSTWによる「足の保健靴専門店」の試験的出店による足の保健靴販売事業の展開計画策定に協力。 |
2021年~ | 福祉でまちがよみがえる会により13年間運営された「足と靴の相談室ぐーぱ」事業の独立に伴い、新たに大牟田において靴総合技術研究所との共同運営事業として開始された、福岡県立大学の事業を引き継ぐ事業としての、「靴型装具の悩み相談」事業を始めとする「整形外科靴技術普及活動」への協力開始。 |
2023 | 昨今の靴やインソールの事情から、「日本人の足と靴の問題性」が全く改善されていない現実を改めて痛感し、靴総合技術研究所が開催する公共施設での「足と靴の悩み無料相談会」の専任スタッフとして、また、地域住民団体からの依頼による、一般市民向けの啓発活動を再開。 |